1年高値2,158 円
1年安値1,180 円
出来高65 千株
市場ジャスダック
業種情報・通信業
会計日本
EV/EBITDA3.3 倍
PBR1.6 倍
PSR・会予0.8 倍
ROA0.2 %
ROIC3.2 %
β0.53
決算5月末
設立日1987/12/15
上場日2005/12/21
配当・会予5 円
配当性向118.8 %
PEGレシオ-5.6 倍
売上高(百万円)&収益性(%)
売上5y CAGR・予想:6.0 %
利益(百万円)
営利5y CAGR・予想:-24.4 %
純利5y CAGR・予想:-21.9 %
EPS(円) BPS(円)
配当(円)
健全性(%、倍)
セグメント別売上
セグメント別営業利益
セグメント別利益率
会社の詳細

3【事業の内容】

当社グループは、当社(㈱IGポート)、連結子会社10社(㈱プロダクション・アイジー、㈱ジーベック、㈱マッグガーデン、㈱ウィットスタジオ、㈱シグナル・エムディ、㈱リンガ・フランカ、海外子会社2社、製作委員会2社)、持分法適用関連会社7社によって構成されており、劇場・テレビ・配信・ビデオ・ゲーム用アニメーション等の映像制作事業、コミック誌・コミックス(単行本)等の出版事業、これら作品の二次利用による収益分配や一部の販売権利窓口業務によって窓口手数料を得られる版権事業を主たる業務としております。

なお、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。

当社グループの事業系統図は、以下のとおりであります。

(画像は省略されました)

(1) 映像制作事業

当社グループは、国内外からの受注や自社原作の劇場・テレビ・ビデオ・ゲーム用アニメーション及び実写の映像制作事業を行っております。

当社グループは、企画から編集までの一貫した制作ラインを有し、クリエイターの映像制作能力はもとより、制作ラインを管理するプロデューサー等の管理スタッフによる品質水準の維持、スケジュール管理、制作予算管理等の能力向上とノウハウの蓄積を図ってきております。

また、社内にシステム設計及びプログラム開発部門を有し、一部ゲームソフト開発も行っております。

具体的な業務フローは下記のとおりです。

(画像は省略されました)

<解説>

◇プリプロダクション

制作の準備工程であり、企画書を基にアニメーション制作に必要な材料を作成します。

・企 画    :制作するアニメーションのあらすじや狙い、放映・配給、予算、メインスタッフの編成等を計画します。

・脚 本    :脚本家による映像構成に必要な要素を書き出したシナリオの執筆作業です。

・設定/デザイン:作品のイメージや世界観、登場キャラクター等の作成作業です。

・絵コンテ   :映像、演出意図、作業指示等を行うための設計図の作成です。通常、監督や演出家によって作成されます。

◇プロダクション

作画から彩色、撮影までの具体的な制作作業の工程です。

・レイアウト  :カット毎の設計図を指します。絵コンテより更に具体的な画面構成やカメラワークが描かれます。

・美術・背景  :レイアウトを基に背景を描く作業を指します。立体的な空間を表現するためCGを使用することもあります。通常は紙に描かれ、スキャナで読み取りデータ化(背景スキャン)します。

・3DCG   :3次元コンピュータグラフィックス(3DCG)により複雑な機械や曲線を多用する物体等、2次元(2D)では困難な表現を作成します。物体の形を作り(モデリング)、表面に模様を作成し(テクスチャ)貼り付けます。これに動きを付け(アニメーション付け)、指定されたデータ形式に出力(レンダリング)します。

・原画     :彩色する目的の絵の「線画」状態を描く作業を指します。人物や物体の基本的な動き、表情等、作品の品質に大きな影響を与える作業になります。

・動画     :一連の動きを完成させるために「原画」の間に入れる絵を描きます。動画の枚数や間隔により滑らかな動きを表現します。

・スキャニング :紙に描かれた動画を1枚ずつスキャナで読み取り、動画データ(セルデータ)に変換する作業です。

・彩色     :指定された色に従い、セルデータの彩色を行う作業です。仕上げとも言います。

・検査     :彩色済のセルデータの品質を検査する作業になります。

・撮出し・特効 :これまでの工程の素材を整理、確認し(撮出し)、質感を与える特殊効果(特効)を行います。

・撮影・エフェクト:2Dのセルデータ、背景、3DCG等を位置やタイミングを調整しながら合成し(撮影)、雨や霧、煙、透過光等の特殊な表現を加える各種デジタル映像処理作業(エフェクト)を行います。

◇ポストプロダクション

撮影、録音された映像や音声素材を編集し、完成品としてフィルムやデジタルメディア等の形に仕上げていく工程です。

・カッティング :編集作業によって不要な部分を切り落とし、長さを確定します。

・アフレコ・音響:声優による登場キャラクターの音声、効果音、音楽の録音を指します。

・ダビング   :セリフ・効果音・音楽の音響素材を1つにまとめる作業です。

・ビデオ編集  :映像原版と音原版とを納品の仕様に編集することです。

(2) 出版事業

当社グループは、コミック誌(雑誌・定期刊行物)、コミックス(単行本)及びイラスト集等の関連書籍の企画、製造、販売を行っております。

    ・コミック誌 : 当社グループが企画、販売するコミック誌は、各世代(年代)別の読者に向けてそれぞれに満足感のある作品構成で展開することを意図しております。その中でも特に中高校生をコアとなる読者層と考えております。

 ・コミックス  : 当社グループが販売するコミックスは、上記のコミック誌に掲載された作品等を単行本化したものです。

(3) 版権事業

当社グループは、映像制作事業とともにアニメーション作品の製作を目的とした製作委員会(注)等への出資やコンテンツ資産により、国内外へ二次利用に関する一部権利の販売業務を行っております。さらに、当該出資により、出資割合に応じた収益分配収入を得ております。

また、自社制作作品の制作者印税、企画・原作を行った作品においては企画・原作印税等の収入を得ております。

 (注) 「製作委員会」とは、アニメーションや映画の製作資金を効率的に調達することを目的に、その多くは民法上の任意組合の性格を持ち、出資割合によって共同で著作権を保有する団体であります。

なお、製作委員会のスキーム図の一例を示すと下記のとおりであります。

(画像は省略されました)

(4) その他事業

当社グループでは、雑誌のイラストやキャラクターの商品化、デジタルコンテンツ等の販売・制作収入を得ております。

当社グループが制作した代表的なアニメーション作品の一覧は下記のとおりであります。

制作

時期

作品

受託制作

出資を伴う受託制作

2009年

獣の奏者エリン(IG:TV)

かのこん(XEBEC:TV)

ケータイ捜査官7 (IG:TV)

東のエデン (IG:TV、劇場)

戦国BASARA(IG:TV)

今日の5の2(XEBEC:TV)

ホッタラケの島 -遥と魔法の鏡- (IG:劇場)

テイルズ オブ ヴェスペリア ~The First Strike~ (IG:劇場)

君に届け(IG:TV)

2010年

 

ブレイク ブレイド (XEBEC:劇場)

戦国BASARA弐 (IG:TV)

蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH (XEBEC:劇場)

2011年

はなかっぱ (XEBEC:TV)

君に届け 2ND SEASON (IG:TV)

攻殻機動隊 S.A.C Solid State Society 3D (IG:劇場)

もしドラ~もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら~ (IG:TV)

ももへの手紙(IG:劇場)

2012年

 

BLOOD-C (IG:TV)

BLOOD-C The Last Dark (IG:劇場)

図書館戦争 革命のつばさ (IG:劇場)

輪廻のラグランジェ (IG,XEBEC:TV)

ギルティクラウン (IG:TV)

うさぎドロップ (IG:TV)

這いよれ!ニャル子さん (XEBEC:TV)

2013年

はなかっぱ 蝶の国の大冒険 (XEBEC:劇)

009 RE:CYBORG (IG:劇場)

攻殻機動隊ARISE (IG:OVA)

宇宙戦艦ヤマト2199 (IG,XEBEC:TV)

黒子のバスケ (IG:TV)

PSYCHO-PASS サイコパス (IG:TV)

進撃の巨人 (IG,WIT:TV)

翠星のガルガンティア (IG:TV)

2014年

ジョバンニの島 (IG:劇)

フューチャーカード バディファイト (XEBEC:TV)

鬼灯の冷徹 (WIT:TV)

黒子のバスケ2期 (IG:TV)

マケン姫っ!通 (XEBEC:TV)

ハイキュー!! (IG:TV)

2015年

 

GARM WARS The Last Druid (IG:劇場)

PSYCHO-PASS サイコパス (IG:劇場)

百日紅 (IG:劇場)

蒼穹のファフナー EXODUS (IG,XEBEC:TV)

2016年

フューチャーカード バディファイト100

(XEBEC:TV)

カラフル忍者いろまき (SMD:劇)

ハイキュー!!セカンドシーズン (IG:TV)

屍者の帝国 (WIT:劇場)

甲鉄城のカバネリ (WIT:TV)

ジョーカーゲーム (IG:TV)

2017年

フューチャーカード バディファイトDDD

(XEBEC:TV)

Bang Dream!(バンドリ) (XEBEC:TV)

ひるね姫 (SMD:劇場)

黒子のバスケ (IG:劇場)

進撃の巨人 season2 (WIT:TV)

CYBORG009 CALL OF JUSTICE (SMD:配信)

2018年

恋は雨上がりのように (WIT:TV)

 

魔法使いの嫁 (WIT:TV)

ボールルームへようこそ (IG:TV)

魔法陣グルグル (IG:TV)

宇宙戦艦ヤマト2202 (XEBEC:TV)

フルメタル・パニック!Ⅳ (XEBEC:TV)

2019年

ULTRAMAN (IG:配信)

フューチャーカード 神バディファイト (XEBEC:TV)

 

フリクリ オルタナ/プログレ (IG:劇場)

バースデー・ワンダーランド (SMD:劇場)

PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System (IG:劇場)

甲鉄城のカバネリ~海門決戦~ (WIT:劇場)

進撃の巨人 Season 3 (WIT:TV)

風が強く吹いている (IG:TV)

(注)表中の略語は以下のとおりです。

IG=㈱プロダクション・アイジー、XEBEC=㈱ジーベック、MAG=㈱マッグガーデン、WIT=㈱ウィットスタジオ、

SMD=㈱シグナル・エムディ

OVA=オリジナル・ビデオ・アニメーション

 

(セグメント情報等)

【セグメント情報】

1.報告セグメントの概要

当社の報告セグメントは、当社の構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。

当社は、映像制作事業、出版事業、版権事業の各事業単位で包括的な戦略を立案し、事業活動を展開しております。

したがって、当社は「映像制作事業」「出版事業」及び「版権事業」の3つを報告セグメントとしております。

「映像制作事業」は、劇場アニメ、TV・ビデオアニメ、ゲームムービー等の企画・制作を行っています。「出版事業」はコミック誌、コミックス等の、企画・製造・販売を行っています。「版権事業」は、出資による印税、分配、窓口手数料等を得ております。

 

2.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額の算定方法

報告されている事業セグメントの会計処理は、「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」における記載と同一であります。

なお、セグメント資産の額については、事業セグメントに資産を配分しておりませんが、関連する費用については合理的な基準に基づき、各事業セグメント別に配分しております。

セグメント間の内部収益及び振替高は市場実勢価格に基づいております。

 

3.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額に関する情報

前連結会計年度(自 2017年6月1日 至 2018年5月31日)

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

報告セグメント

その他

(注)

合計

 

映像制作事業

出版事業

版権事業

売上高

 

 

 

 

 

 

外部顧客への売上高

4,596,639

1,734,896

1,780,657

8,112,194

313,969

8,426,163

セグメント間の内部売上高又は振替高

4,596,639

1,734,896

1,780,657

8,112,194

313,969

8,426,163

セグメント利益又は損失(△)

686,368

385,701

687,168

386,501

14,677

401,178

その他の項目

 

 

 

 

 

 

減価償却費

54,678

4,500

618,316

677,495

98

677,594

(注) 「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、原稿(雑誌のイラスト)や商品販売等を行っています。

当連結会計年度(自 2018年6月1日 至 2019年5月31日)

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

報告セグメント

その他

(注)

合計

 

映像制作事業

出版事業

版権事業

売上高

 

 

 

 

 

 

外部顧客への売上高

5,925,935

1,266,879

1,451,990

8,644,805

227,507

8,872,312

セグメント間の内部売上高又は振替高

5,925,935

1,266,879

1,451,990

8,644,805

227,507

8,872,312

セグメント利益又は損失(△)

538,566

131,924

190,175

216,466

2,214

214,252

その他の項目

 

 

 

 

 

 

減価償却費

81,895

7,988

889,902

979,787

208

979,996

(注) 「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、原稿(雑誌のイラスト)や商品販売等を行っています。

4.報告セグメント合計額と連結財務諸表計上額との差額及び当該差額の主な内容(差異調整に関する事項)

(単位:千円)

 

売上高

前連結会計年度

当連結会計年度

報告セグメント計

8,112,194

8,644,805

「その他」の区分の売上高

313,969

227,507

連結財務諸表の売上高

8,426,163

8,872,312

 

(単位:千円)

 

利益

前連結会計年度

当連結会計年度

報告セグメント計

386,501

△216,466

「その他」の区分の利益

14,677

2,214

のれんの償却額

△8,654

全社費用(注)

△82,209

△93,277

連結財務諸表の営業利益

310,315

△307,530

(注) 全社費用は、主に報告セグメントに帰属しない販売費及び一般管理費であります。

【関連情報】

前連結会計年度(自 2017年6月1日 至 2018年5月31日)

1.製品及びサービスごとの情報

セグメント情報の中で同様の情報が開示されているため、記載を省略しております。

 

2.地域ごとの情報

(1)売上高

本邦の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の90%を超えるため、記載を省略しています。

(2)有形固定資産

本邦に所在している有形固定資産の金額が連結貸借対照表の有形固定資産の金額の90%を超えるため、記載を省略しております。

 

3.主要な顧客ごとの情報

(単位:千円)

顧客の名称又は氏名

売上高

関連するセグメント名

㈱オー・エル・エム

1,081,079

映像制作事業、版権事業

 

当連結会計年度(自 2018年6月1日 至 2019年5月31日)

1.製品及びサービスごとの情報

セグメント情報の中で同様の情報が開示されているため、記載を省略しております。

 

2.地域ごとの情報

(1)売上高

本邦の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の90%を超えるため、記載を省略しています。

(2)有形固定資産

本邦に所在している有形固定資産の金額が連結貸借対照表の有形固定資産の金額の90%を超えるため、記載を省略しております。

 

3.主要な顧客ごとの情報

(単位:千円)

顧客の名称又は氏名

売上高

関連するセグメント名

㈱円谷プロダクション

745,400

映像制作事業

 

【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】

前連結会計年度(自 2017年6月1日 至 2018年5月31日)

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

映像制作事業

出版事業

版権事業

その他

全社・消去

合計

減損損失

52,311

52,311

 

当連結会計年度(自 2018年6月1日 至 2019年5月31日)

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

映像制作事業

出版事業

版権事業

その他

全社・消去

合計

減損損失

135,828

135,828

 

【報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報】

前連結会計年度(自 2017年6月1日 至 2018年5月31日)

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

映像制作事業

出版事業

版権事業

その他(注)

全社・消去

合計

当期償却額

8,654

8,654

当期末残高

(注) 「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、原稿(雑誌のイラスト)や商品販売等を行っています。

 

当連結会計年度(自 2018年6月1日 至 2019年5月31日)

該当事項はありません。

 

【報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報】

前連結会計年度(自  2017年6月1日  至  2018年5月31日)

該当事項はありません。

 

当連結会計年度(自  2018年6月1日  至  2019年5月31日)

該当事項はありません。

 

2【事業等のリスク】

有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 事業内容等について

① 作品の良否について

当社グループは、アニメーション作品及びコミック作品ともに、常に最適な制作体制の構築を心掛け、品質の高い制作に努めております。しかしながら、こうして制作した作品が顧客の嗜好に合致しない場合、又は制作に遅れが生じた場合は、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。

 

② 映像制作事業について

当社グループは、制作の正式受注の前に、プリプロダクション工程が発生する場合があります。企画書や作品のあらすじあるいはキャラクターデザイン、絵コンテ、場合によっては短い動画を作成します。正式受注が不調となった場合には、当社グループに損失が生じる可能性があります。

 

③ 出版事業について

当社グループが製作・販売している出版物は、「私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律」(独占禁止法)第23条の規定により、再販売価格維持制度(再販制度)が認められる特定品目に該当しており、書店では定価販売が行われております。公正取引委員会が2001年3月23日に発表した「著作物再販制度の取扱いについて」によると、当面、再販制度は維持・存続される見通しですが、一方で、再販制度を維持しながらも、現行制度の弾力的運用を業界に求めていく方針を発表しております。当該制度が廃止された場合には、出版物の市況が悪化することも考えられ、当社グループの出版物にその影響が及んだ場合、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。

 

④ 版権事業について

当社グループは、制作するアニメーション作品等に対し、著作権等の権利の取得を目的として出資を行う場合がありますが、著作権等の権利を取得できた場合には、作品より得られた収益の分配を受けることができます。しかしながら、制作した作品が顧客の評価を得ることができない場合には、期待した収益を確保することができず、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。

 

(2) 経営成績の変動について

当社グループでは、経営成績の変動を抑えるべく尽力しておりますが、アニメーション作品の制作においては大型劇場用作品の売上の有無により、経営成績に大きな変動が発生いたします。その対策として、制作期間の比較的短いテレビ用・ビデオ用アニメーション作品を制作するラインを拡充し、また、劇場用作品の制作ラインも拡充してまいりました。しかしながら、今後も制作期間の長い大型劇場用アニメーション作品を制作した場合には、当社グループの経営成績等は大幅に変動する可能性があり、経営成績の期間比較等をするに際しては、このような点を考慮する必要があります。

 

(3) 他社との競合について

アニメーション市場の拡大により、国内のみならず国際的に新規参入の競合会社が増えており、現在、中国、韓国、フィリピン等をはじめとした低コストなアニメーション制作会社が台頭してきております。当社グループも受注を確保するため、受注価格の低下が避けられない状況に陥ることも想定されます。その場合、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。

 

2【沿革】

 当社の実態上の事業活動は、アニメーション・ゲームの企画・映像制作事業を目的として1987年12月15日に設立した、有限会社アイジータツノコ(実質上の存続会社、本店所在地東京都国分寺市、1993年9月1日に有限会社プロダクション・アイジーに商号変更、1998年4月17日に株式会社に組織変更)に始まります。

 1990年6月5日にその子会社としてアニメーションの企画・製作事業を目的とした当社(形式上の存続会社、株式会社イング、本店所在地東京都国分寺市)を設立いたしました。

 その後、2000年9月1日に当社が株式会社プロダクション・アイジーを業務の効率化のため吸収合併し、事業を全面的に引き継ぎ、商号を株式会社プロダクション・アイジーに変更いたしました。

 なお、事業年度の期数は、形式上の存続会社は被合併会社である株式会社イングの期数を承継しております。

 2007年11月1日に株式会社IGポートに商号変更し、事業のほとんどを分割新設会社である株式会社プロダクション・アイジーに引継ぎ、持株会社となりました。

 以上の内容を図示しますと、次のとおりであります。

(画像は省略されました)

 

[存続会社の沿革]

1995年5月

主としてテレビ向けアニメーション制作を目的とする、㈱ジーベックを設立

1995年11月

当社が制作した『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』の劇場公開

1997年5月

海外での営業窓口として、米国法人Production I.G.,LLCを設立

2000年11月

当社が制作した劇場公開作品『BLOOD THE LAST VAMPIRE』において、初めて原作権を獲得

2005年12月

ジャスダック証券取引所に株式を上場

2006年12月

コミック専門出版社である㈱マッグガーデンと業務・資本提携

2007年11月

㈱プロダクション・アイジーから㈱IGポートに商号変更し、事業のほとんどを分割新設会社である㈱プロダクション・アイジーに引継ぎ、持株会社となる

2007年12月

コミック専門出版社である㈱マッグガーデンを、株式交換により完全子会社化

2010年4月

ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQに上場

2012年6月

アニメーションの新たな企画・受注拡大等を目的として、㈱ウィットスタジオを設立

2013年4月

㈱ウィットスタジオが制作した「進撃の巨人」のテレビ放映開始

2013年7月

大阪証券取引所と東京証券取引所の市場統合に伴い、東京証券取引所JASDAQスタンダードに上場

2014年10月

2017年11月

2019年4月

2019年6月

アニメーションのフルデジタル化促進等を目的として、㈱シグナル・エムディを設立

コンテンツ電子配信サービスを目的として、㈱リンガ・フランカを設立

㈱ジーベックの映像制作事業を㈱サンライズに譲渡

㈱ジーベックを㈱プロダクション・アイジーに吸収合併

(5)【所有者別状況】

 

 

 

 

 

 

 

2019年5月31日現在

区分

株式の状況(1単元の株式数100株)

単元未満株式の状況

(株)

政府及び

地方公共

団体

金融機関

金融商品

取引業者

その他の

法人

外国法人等

個人

その他

個人以外

個人

株主数

(人)

5

19

34

27

8

2,766

2,859

所有株式数

(単元)

5,118

1,242

14,104

4,869

13

25,190

50,536

1,800

所有株式数

の割合(%)

10.1

2.5

27.9

9.6

0.0

49.8

100.0

(注)1.自己株式110株は、「個人その他」に1単元、「単元未満株式の状況」に10株含まれております。

2.上記の「金融機関」には、従業員インセンティブプラン「株式給付信託(J-ESOP)」の信託財産として、財産管理サービス信託銀行㈱(信託E口)が所有している当社株式1,484単元が含まれています。

 

3【配当政策】

当社は、利益配分につきましては、将来の事業展開と経営体質の強化のために必要な内部留保を確保しつつ、安定した配当を継続し実施していくことを基本方針としております。

当社は、期末配当の年1回の剰余金の配当を行うことを基本方針としております。

剰余金の配当の決定機関は、株主総会であります。

2019年5月期の配当につきましては、普通配当5円を実施いたします。

内部留保資金につきましては、今後予想される経営環境の変化に対応すべく、今まで以上にコスト競争力を高め、市場のニーズに応える制作体制や版権取得を強化し、さらなる、グローバル戦略の展開を図るために有効投資してまいりたいと考えております。

また、当社は「取締役会の決議によって、毎年11月30日を基準日として中間配当をすることができる。」旨を定款に定めております。

なお、当事業年度に係る剰余金の配当は以下のとおりであります。

決議年月日

配当金の総額 (千円)

1株当たり配当額 (円)

2019年8月27日

25,276

5

定時株主総会決議

(2)【役員の状況】

① 役員一覧

男性6名 女性0名 (役員のうち女性の比率-%)

役職名

氏名

生年月日

略歴

任期

所有株式数

(株)

取締役社長

(代表取締役)

石川光久

1958年10月30日

 

1987年12月

有限会社アイジータツノコ設立

代表取締役就任

1990年6月

当社設立取締役就任

1994年8月

代表取締役社長就任(現任)

1997年5月

Production I.G.,LLC設立

イニシャルマネージャー就任(現任)

2007年11月

株式会社プロダクション・アイジー設立

代表取締役社長就任(現任)

 

(注5)

974,300

取締役

保坂嘉弘

1955年3月8日

 

1984年9月

株式会社エニックス(現株式会社スクウェア・エニックス)入社

1994年6月

同社取締役出版企画部長

2001年4月

同社取締役出版事業部長

2001年6月

株式会社マッグガーデン設立

代表取締役社長就任

2007年8月

当社取締役就任(現任)

2015年8月

株式会社マッグガーデン取締役会長(現任)

 

(注5)

132,600

取締役

板東浩二

1953年11月23日

 

1977年4月

日本電信電話公社(現NTT)入社

1998年7月

株式会社NTTぷらら代表取締役社長

2015年12月

ジャパンケーブルキャスト株式会社取締役(現任)

2018年5月

株式会社ジャパンコンテンツファクトリー代表取締役社長(現任)

2019年3月

株式会社イースト・グループ・ホールディングス取締役(現任)

2019年6月

株式会社NTTぷららEP(Executive Principal)(現任)

 

株式会社アイキャストEP(Executive Principal)(現任)

 

2019年8月

テック情報株式会社監査役(現任)

当社取締役就任(現任)

 

(注5)

常勤監査役

中野広之

1957年12月27日

 

1981年4月

日本タイプライター株式会社入社

1998年10月

株式会社イング(現当社)入社

2004年8月

当社執行役員管理部長

2016年8月

当社監査役就任(現任)

 

(注6)

21,600

監査役

桶田大介

1975年9月24日

 

2003年11月

司法試験合格

2005年10月

弁護士登録 北浜法律事務所入所

2010年11月

弁護士法人北浜法律事務所に移籍

2014年8月

当社監査役就任(現任)

2016年3月

牛鳴坂法律事務所に移籍(現任)

2018年10月

株式会社ブシロード社外取締役(現任)

 

(注6)

監査役

木本恵輔

1974年10月5日

 

1999年10月

太田昭和監査法人(現EY 新日本有限責任監査法人) 入所

2002年7月

監査法人トーマツ(現有限責任監査法人トーマツ) 入所

2009年12月

監査法人双研社 代表社員

2017年9月

2019年8月

明星監査法人設立 代表社員(現任)

当社監査役就任(現任)

 

(注6)

1,128,500

 

(注)1.当社では、経営効率の向上を図るために執行役員制度を導入しております。

執行役員は2名で、執行役員IR担当郡司幹雄及び、執行役員管理部担当栗本典博であります。

2.取締役 坂東浩二は、社外取締役であります。

3.監査役 桶田大介及び木本恵輔は、社外監査役であります。

4.当社グループは桶田大介との間に顧問契約を締結しております。

5.2019年8月27日開催の定時株主総会の終結の時から2年間

6.2019年8月27日開催の定時株主総会の終結の時から4年間

 

② 社外役員の状況

a. 社外取締役及び社外監査役の員数並びに社外取締役及び社外監査役と当社との人的・資本的・取引関係その他の利害関係

当社の社外取締役は1名、社外監査役は2名であります。いずれの社外取締役、社外監査役とも当社との間には特別な利害関係はありません。

社外取締役 坂東浩二氏は、㈱NTTぷららの代表取締役社長を務めた経緯もあり(現在は、同社 Executive Principal 現任)、経営者として豊富なキャリアと高い見識を有しております。映像配信サービスに関する専門知識や会社経営としての経験に基づく企業経営全般に関する意見を、客観的に経営に反映していただくため選任しております。

社外監査役 桶田大介氏は、弁護士としての豊富な経験と専門知識を有しており、主にコンプライアンスの観点から有益なアドバイスをいただくため選任しております。

社外監査役 木本恵輔氏は、公認会計士としての豊富な経験と専門知識を有しており、幅広い視野と高い知見を当社の監査に活かしていただくため選任しております。

なお、当社は社外取締役及び社外監査役を選任するための独立性に関する基準又は方針を明確に定めたものはありませんが、選任にあたっては株式会社東京証券取引所の定める独立役員の独立性に関する基準を参考にしております。

b. 社外取締役及び社外監査役が当社の企業統治において果たす機能及び役割と、選任状況に関する当社の考え方

社外取締役には、経営者としての豊富な経験と高い見識を有していることを条件とし、また、当社の経営に生かしていただくことを期待し、当社の経営陣から独立した中立な立場から経営判断が会社内部者の論理に偏ることがないようにチェック機能を果たすものと考えて選任しています。また、社外監査役には、弁護士や公認会計士等の豊富な経験と専門知識を有していることを条件とし、社外からの客観的な視点に基づき、独立の機関として取締役の職務執行を監査することにより、当社の企業統治の有効性を高める事が出来ると考えて選任しています。

 

③ 社外取締役又は社外監査役による監督又は監査と内部監査、監査役監査及び会計監査との相互連携並びに内部統制部門との関係

内部監査、監査役監査及び会計監査の相互連携については、必要に応じて、情報交換の場を設けて、監査の計画、概要及び結果の報告等を受けております。

上記の報告を同様に受けているほか、効率的かつ効果的に監査役監査を行うために、会計監査人及び子会社の監査役並びに内部監査部門と情報の交換を含む緊密な協力関係を維持しております。

 

(賃貸等不動産関係)

前連結会計年度(自 2017年6月1日 至 2018年5月31日)

 金額的重要性がないため、記載を省略しております。

 

当連結会計年度(自 2018年6月1日 至 2019年5月31日)

 金額的重要性がないため、記載を省略しております。

 

4【関係会社の状況】

 

名称

住所

資本金又は出資金

主要な事業

の内容

議決権の

所有割合

(%)

関係内容

(連結子会社)

 

 

 

 

 

株式会社プロダクション・アイジー(注2)

東京都

武蔵野市

10,000千円

映像制作事業

版権事業

100.0

アニメ・映像制作事業

役員の兼任(3名)

株式会社ジーベック(注2)

東京都

西東京市

10,000千円

映像制作事業

版権事業

100.0

アニメ制作事業

役員の兼任(1名)

株式会社マッグガーデン(注2)

東京都

千代田区

10,000千円

出版事業

版権事業

100.0

コミック出版事業

役員の兼任(2名)

株式会社ウィットスタジオ

(注2)

東京都

武蔵野市

30,000千円

映像制作事業

版権事業

66.7

アニメ制作事業

役員の兼任(2名)

株式会社シグナル・エムディ

(注2)

東京都

武蔵野市

30,000千円

映像制作事業

版権事業

100.0

アニメ制作事業

役員の兼任(2名)

株式会社リンガ・フランカ

東京都

武蔵野市

75,000千円

出版事業

100.0

WEBマンガ運営

役員の兼任(1名)

Production I.G.,LLC

アメリカ

カリフォルニア州

167,098米ドル

版権事業

100.0

版権事業

役員の兼任(1名)

Production I.G Canadian Bureau Inc.

カナダ

オンタリオ州

1加ドル

映像制作事業

95.0

映像制作

役員の兼任(1名)

CYBORG009 CALL OF JUSTICE 製作委員会(注2)

東京都

武蔵野市

映像制作事業

版権事業

50.0

映像制作事業・版権事業における取引先

魔法使いの嫁 製作委員会(注2)

東京都

武蔵野市

映像制作事業

版権事業

58.3

映像制作事業・版権事業における取引先

(持分法適用関連会社)

 

 

 

 

 

あまんちゅ! ~あどばんす~ 製作委員会

東京都

中央区

版権事業

20.0

版権事業における取引先

銀河英雄伝説 製作委員会

東京都

中央区

映像制作事業

版権事業

35.0

映像制作事業・版権事業における取引先

蒼穹のファフナー THE BEYOND 製作委員会

東京都

文京区

映像制作事業

版権事業

30.0

映像制作事業・版権事業における取引先

甲鉄城のカバネリ海門決戦 製作委員会

東京都

港区

映像制作事業

版権事業

20.0

映像制作事業・版権事業における取引先

その他製作委員会3社

 

 

 

 

 

(注)1.主要な事業の内容欄には、セグメントの名称を記載しております。

2.特定子会社に該当しております。

3.㈱プロダクション・アイジー、㈱ジーベック、㈱マッグガーデン、㈱ウィットスタジオについては、売上高(連結会社相互間の内部売上を除く)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。主要な損益情報等は以下のとおりであります。

(単位:千円)

 

㈱プロダクション

・アイジー

㈱ジーベック

㈱マッグガーデン

㈱ウィットスタジオ

(1)売上高

4,024,668

1,443,192

1,391,811

1,600,225

(2)経常利益又は経常損失(△)

△213,051

24,865

138,459

19,376

(3)当期純利益又は当期純損失(△)

△217,460

290,006

84,699

△115,846

(4)純資産額

3,041,350

487,466

1,865,094

△191,888

(5)総資産額

6,205,972

562,293

2,162,505

988,463

※ 販売費及び一般管理費のうち主要な費目及び金額は次のとおりであります。

 

 前第2四半期連結累計期間

(自  2018年6月1日

  至  2018年11月30日)

 当第2四半期連結累計期間

(自  2019年6月1日

  至  2019年11月30日)

役員報酬

91,379千円

78,577千円

給与手当

90,758

95,787

広告宣伝費

115,145

166,749

役員退職慰労引当金繰入額

2,147

2,147

役員賞与引当金繰入額

2,642

2,262

1【設備投資等の概要】

当連結会計年度の設備投資等の総額は、894,314千円であり、セグメント毎の設備投資について示すと、次のとおりであります。

(1) 映像制作事業

当連結会計年度の主な設備投資は、建物及び建物附属設備、ハード、器具及び備品、ソフトウェア等、総額236,773千円の投資を実施いたしました。

(2) 出版事業

当連結会計年度の主な設備投資は、ソフトウェアで14,000千円の投資を実施いたしました。

(3) 版権事業

当連結会計年度の主な設備投資は、映像マスター及びコンテンツ資産で643,400千円の投資を実施いたしました。

(4) 全社

当連結会計年度の主な設備投資は、器具及び備品で140千円の投資を実施いたしました。

 

【借入金等明細表】

区分

当期首残高

(千円)

当期末残高

(千円)

平均利率

(%)

返済期限

1年以内に返済予定の長期借入金

73,320

47,002

0.76

1年以内に返済予定のリース債務

10,593

7,417

長期借入金(1年以内に返済予定のものを除く。)

247,002

200,000

0.29

2020年~2021年

リース債務(1年以内に返済予定のものを除く。)

33,536

21,863

2020年~2026年

合計

364,452

276,282

 

(注)1.平均利率については、借入金等の期末残高に対する加重平均利率を記載しております。

2.リース債務の平均利率については、リース料総額に含まれる利息相当額を控除する前の金額でリース債務を連結貸借対照表に計上しているため、記載しておりません。

3.長期借入金及びリース債務(1年以内に返済予定のものを除く。)の連結決算日後5年間の返済予定額は以下のとおりであります。

 

1年超2年以内

(千円)

2年超3年以内

(千円)

3年超4年以内

(千円)

4年超5年以内

(千円)

リース債務

7,417

6,986

5,282

816

長期借入金

200,000

【社債明細表】

該当事項はありません。

株価(1年)
期間を変更
PER(1年/会予)
期間を変更

その他企業情報

企業価値4,500 百万円
純有利子負債-3,440 百万円
EBITDA・会予1,364 百万円
株数(自己株控除後)4,906,867 株
設備投資額N/A
減価償却費1,194 百万円
のれん償却費N/A
研究開発費N/A
代表者代表取締役社長  石川 光久
資本金782 百万円
住所東京都武蔵野市中町二丁目1番9号
会社HPhttp://www.igport.co.jp/

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