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Home»企業分析»アナリストレポートは読まなきゃ損!外銀アナリスト→ファンドマネージャーに世間が知らないアナレポ活用法を聞き出してみた
企業分析

アナリストレポートは読まなきゃ損!外銀アナリスト→ファンドマネージャーに世間が知らないアナレポ活用法を聞き出してみた

2024年06月05日Updated:2024年09月25日
PR

「個別企業を分析したい!でも何から手を出したら良いか見当もつかないなぁ…」
「企業分析ではしょせんその道の専門家には敵わないよなぁ…」

そんな風に、あなたは分析をあきらめてしまってはいませんか?悩んではいませんか?
そうした方に、今回の記事は大変な朗報です。

みなさんに質問です。
分析の専門家が、長い時間と独自の取材を経て、特定の企業を調査した内容を、あなたにコソッと教えてくれるとしたら、すごくないですか?
情報を集めることも、それら点と点を結びつけることも、その結果を考察することも、もちろん分析や会計を勉強する必要すらありません。

「そんな都合の良い話があるわけない」

いいえ、あるんです。
それも、誰もがタダで教えてもらうことができる、と言われたらどうでしょう。あなたは信じますか?
信じない?そんなバカな。

そんな魔法の杖の名前を「アナリストレポート」といいます。

「初めて聞いたよ」という読者もいらっしゃれば、「知ってるよそんなこと!」と思われた読者もいらっしゃるかもしれません。
知ってるよ!と思われた方。本当ですか?
本 当 に 、 ア ナ リ ス ト レ ポ ー ト が 何 た る か を 知 っ て い ま す か ?

アナリストレポートを知っているだけでビジネスマンとしては上位0.1%に入ります。また、投資家としても中級者以上ということになるでしょう。しかし、私もこれまでたくさんのビジネスマンや投資家とお話しする機会がございましたが、アナリストレポートについて本当に知っているという人は投資銀行や証券会社、機関投資家出身者以外ではほぼゼロでした。

そう、ほぼゼロなのです。

分析を生業にするビジネスマンでも、投資家でも、まっっったくいないのです。どこで入手できるのか、すら答えられる人は多くありませんでした。いわんや、読んだことがある人をや。知ってるけどまったく活用していない / できていない実態をまざまざと見てきました。著名で、実力もお持ちな個人投資家ですら、聞いたことはあるという程度なのでした。

これは情報ギャップがありすぎる!

それが私のアナリストレポートの認知度に対する印象です。アナリストレポートを知っている人と知らない人、上手に活用する人とそうではない人で、仕事能率はもちろんのこと、投資パフォーマンスにおいても大きな差を生み出していると感じています。

「個人投資家は、機関投資家と比べてアクセスできる情報が少ない。」
「個人投資家は、情報戦や分析力でプロには到底敵わない」

そんなことはありません。それは武器を知らないだけです。あなたよりもはるかにそのセクターに詳しい専門家が、あなたよりもずっと古くから業界でネットワークや情報網を築いてきて得た情報で、あなたよりもずっと長い時間を分析と考察に費やしている、その成果・果実を調査レポートというA4数枚の報告書に一分の無駄もなく余すところなくしたためられているのです。それを参照しない理由がなにかひとつでもありましょうか?

ということで本稿では、有能すぎるにもかかわらずあまりにも不遇なアナリストレポートについて大きくスポットライトを当てまして、その有用性から入手方法に至るまで丸っとお伝えする企画になります。インタビューするにあたってこの方以上に適任はいないと確信し、突撃したところなんと快諾いただけました!

そのお相手というのは、過去には投資銀行でアナリストレポートを執筆する側で長年ご活躍し、かつその後は機関投資家となって逆にアナリストレポートを使い倒してきた上原聡さんにお願いしました。豪華!

アナリストレポートの入手方法は?おすすめの証券会社も教えて!

ということで、以下から本編をお楽しみください!

Table of Contents

Toggle
  • インタビュー開始
  • アナリストレポートを読める証券会社
    • 1. auカブコム証券
    • 2.SBI証券
    • 3.日興証券
    • 4. みずほ証券
    • 5. 野村証券
  • アナリストレポートFAQ

インタビュー開始

ーまずは自己紹介をお願いします。

上原というアカウント名で、Twitterで情報発信しています。経歴は、新卒で外資系の証券会社に入社して日本株のアナリストを経験してました。その後外資系の運用会社に転職し、その会社でも当初は日本株のアナリストとして働きました。ですので、セルサイドのアナリストからバイサイドのアナリストに転職をしたという形です。セルサイド、バイサイドどちらも5年以上アナリストとして活動しています。

数年間バイサイドアナリストに従事した後に、日本株のファンドマネージャーになり、長期投資のファンドとロングショートファンドの運用をしていました。正確な金額は避けますが、ファンドの運用規模は1,000億円以上の中規模ファンドで運用スタイルは、成長企業をできるだけ割安な価格で買ういわゆるGARP投資というスタイルでした。

その後は投資家Barの開店をして、今に至ります。

ーまずは単刀直入にお尋ねします。上原さんほどの方にとってもアナリストレポートって有用ですか?

はい、めちゃくちゃ有用です。機関投資家としてセルサイドアナリストレポートはもちろん読んでいます。1日の中で結構な時間をアナリストレポートを読むことに費やしているといっても過言ではありません。レーティング変更のレポートや面白そうなレポートを見つけた時に読んだり、深く調べたい会社があった時にその会社のアナリストレポートを読んだりします。私は過去にアナリストとして担当していたセクターもありますが、そのような分野であっても、業界の動きが目まぐるしく変化するので最近の動向を知るために必ず読みます。

やはり機関投資家から見てもアナリストレポートは読む価値があります。個人投資家もアナリストレポートを読むべきです。IR情報だけだと客観的な視点での情報に欠けてしまいます。株価はいろいろな人の期待値によって形成されるので、客観的な意見を見ることは重要です。

ー先ほどセルサイド、バイサイドという言葉が出てきましたが、2種類のアナリストの違いを教えていただきたいです。

セルサイドアナリストは証券会社にいるアナリストのことを指します。例えば、野村証券や大和証券、ゴールドマンサックス証券などの証券会社にいるアナリストが書くレポートのことをセルサイドアナリストのレポートと言います。なぜ、セルなのかというと株を売る側だからです。

一方で、バイサイドは運用会社を指します。投資信託の運用や年金基金、ヘッジファンドなどの運用会社のことをバイサイドと言います。つまり、バイサイドは実際に株を買う側なので”バイ”サイドと呼ばれます。

セルサイドからするとバイサイドはお客様に当たります。証券会社のセルサイドアナリストは運用会社のバイサイドアナリスト、あるいはファンドマネージャーに株を売るために、アナリストレポートを書くことになります。

ーなるほど、売り推奨をする人たちをセルサイドアナリスト、買い推奨をする人たちをバイサイドアナリスト、というわけではないのですね(真顔)。個人的には、セルサイドで優秀だった人はバイサイドに行くイメージがあります。この辺り、上原さんはどう考えていますか。

セルサイド、バイサイドでどちらが優秀ということはありません。まずアナリストレポートの質で言うと、バイサイドのレポートの内容はセルサイドより充実していることは少ないです。バイサイドの目的はあくまでも投資判断を当てることで、レポートを書くことが目的ではないので投資判断の根拠を簡潔に書いている面があります。ですから、バイサイドはレポートを頑張って書く理由がありません。バイサイドのアナリストはレポートを書かずに、メールの文章だけでファンドマネージャーに伝えることもあります。

一方で、セルサイドはレポートを読んでもらうこと、書いたレポートによってアナリストとして注目されることが目的になります。結果的にレポートの質や情報量で言うと、バイサイドよりセルサイドの方が充実する傾向にあります。質問頂いたとおり、優秀な人はセルサイドからバイサイドに転職することが多いのは事実です。給料がヘッジファンドの方がかなり高いことが主な理由です。バイサイドアナリストとして投資判断が上手くいかなかった人がセルサイドに戻ることがたまにありますが、やはり年収の面でバイサイドに来るとセルサイドに戻りたくない人が多いのでしょうね。

ーバイサイド とセルサイドの両方を経験されている上原さんだからこそ、アナリストレポートの酸いも甘いも知っていらっしゃると思います。まず、世の中に出ているアナリストレポートにはどのようなレポートがありますか?

大別するとセクターアナリストが執筆するレポートとエコノミスト/ストラテジストが執筆するレポートがあります。一般的にアナリストレポートというと、セクターアナリストの書くレポートをイメージされることが多いと思います。例えば自動車業界・機械業界のように特定の業界や、業界内の個別企業について分析するアナリストです。セクターアナリストのレポートは業界動向や特定企業の動向が記載されています。

一方でエコノミスト/ストラテジストが書くレポートは、景気の動向や日本株全体としての見通しが記載されています。

セクターアナリストに話を戻しますと、レポートはさらに細かく分類できます。一つ目が例えば、トヨタ自動車に関してこんな分析をしました、決算はこうでした、というように特定の企業に関して説明されるレポートです。二つ目が、いわゆる業界のレポートです。「自動車業界はこんな動向ですよ」、「自動車業界でこんなデータが出ました」、「自動車業界の中で今、投資の選好順位はこうなってますよ」といったことが書かれています。

また、セクターアナリストの書く個別企業のレポートの中でもいくつか種類があります。まず決算前に出される「決算プレビュー」があります。そして、決算が出た後には決算の振り返りのレポートが出ます。ほかにも業界内の決算が出揃ったら業界全体としてこんな動向でしたよ、といった業界レポートが出ます。それらのレポートの中で買いや売りや中立といったアナリストの見立てや、業界全体として強気か弱気かといったコンテンツが書かれます。

ー決算フラッシュなど一部のレポートでは、メインコンテンツが1ページだったり、ひどいと数行しか書かれていないこともあります。分量として少なすぎると思うのですが、あれも意味ありますか?

アナリストレポートの価値という意味では、私はページ数の多さや投資判断の変更の有無で判断しています。決算直後に出たレポートは、決算が1日に何十社も出ている中で書かれるレポートなので決算の内容とその理由が簡単に書かれているだけの短いものになります。ですから、決算の直後に出るレポートは数字の確認だけに使っています。一方で業界レポートやイニシエーションレポートはアナリストがかなり気合いを入れて書くため、情報が豊富で価値が高い印象です。

※イニシエーションレポート:アナリストが会社の担当を始めるタイミングで最初に出すレポート

ーそうなんですか!?決算速報は情報量こそ少ないですが、期待通りの決算だったのか、市場からの期待を裏切る部分はあったのか、それが分かるスピード感に価値があると思っていました。

例えば、決算後のレポートに文字数制限のある証券会社があるみたいで、ブレッドポイントが1~2個しかないレポートもあります。ですからこれを見てもしょうがないなというのが正直な感想です。

一方で、例えばゴールドマンサックスは決算説明会で何を言っていたのか、分量多く書いてくれます。決算説明資料を読まなくても決算の中身がある程度理解できるようになっています。やはり情報量が大事だと思います。決算後に決算説明資料を読んでいく中で、市場の評価を確認する時にアナリストレポートを見ています。

ーここまでアナリストレポートについて聞いてきましたが、今度はアナリストレポートを書いている人に焦点を当ててみたいと思います。一般人にも劣る人が書いていたとしたら、とても参照する気になりませんからね!(失礼)。上原さんはセルサイド時代は外資系投資銀行にいらっしゃいましたが、まずはどのような人が入社・在籍しているのでしょうか。

学歴で言うとやはり高学歴の方が多かったです。東大・京大で3~4割以上はいました。その他は海外大学の出身や慶応大学の出身が多く、早稲田大学出身者で学歴が少し下の方になるという印象でした。高学歴に加えて、学生時代に何かに打ち込んでいた人が多かったです。例えば、起業をしたことがある人や部活でいい成績を残した人など、ハイスペックな人達でした。

ー今も昔も、就職戦線は熾烈ですよね。

就活活動では、リーマンショック直前の投資銀行ブームに比べたら多少マイルドになったとはいえ、依然として東大・京大の就職ランキングの上位にあると聞いています。一般企業では面接が30minを3~4回のところ、投資銀行では1社で10回程度あります。一緒に働くことになる部署の方々にあれこれ質問されて、全員が〇を出したら内定が出る、という感じでした。

ーやはり外銀は熾烈です。そんな優秀な人たちが書くレポートなら俄然期待が持てますね!(単純)。では再びレポートに話を戻します。一般人の分析とは何が違うのか聞いていきたいです。まずアナリストは普段どのようなことをしているのかを具体的に教えていただけますか。

セルサイドアナリストは、業界や個別株の分析をしてレポートを書く作業が半分、バイサイドへ営業活動を行うことがもう半分になります。前者は、IR資料を丁寧に読み込んだり、会社に取材に行ったり、それに基づいて業績シミュレーションや予測をして最終的にアナリストレポートを書いています。これはもう本当に地道な作業です。セルサイドは、バイサイドと異なり証券を売る側で幅広い投資家にレポートを提供するため、銘柄の投資アイデアだけを伝えてレポートは書かなくていい、ということは通りません。ちなみにレポートを書かずに投資判断をお伝えすることは違法になります。例えばレポートを買い推奨している銘柄に対して、「これから業績が悪くなりそうだから下方修正しそうです」ということを顧客に伝えることはフロントランニングといわれ禁止されています。建前上、ミーティングではレポートに書かれていることに基づいてお話ししていることになっています。そのためレポートは書かなければならず、仕事の半分を費やしています。

残りの半分のバイサイドに対しての営業活動というのは、機関投資家のバイサイドアナリストやファンドマネージャーとミーティングをして、狙い目の会社や業界のトレンドといった情報を届けします。国内の投資家に限らず、ヨーロッパ、アメリカ、香港、シンガポールなどのグローバルに投資家とミーティングをして投資の情報を伝えています。

ーバイサイドの仕事内容については話が変わりますか?

バイサイドアナリストは、セルサイドアナリストからマーケティング業務を引き算したイメージです。セルサイドはバイサイドから評価されることが目的になりますが、バイサイドの場合は株価を当てることが仕事の目的になります。バイサイドアナリストの仕事のメインはとにかく企業のことを調べて買いか売りかを判断することになります。セルサイドアナリストが世界の投資家に対してピッチをするのに対して、バイサイドアナリストは自社のファンドマネージャーに対してピッチをするイメージになります。

ーセルサイド、バイサイドの業務上の難しさの違いを教えてください。

バイサイドでの難しさは株価を当てることに対してのプレッシャーが大きい点があります。情報提供を沢山したら評価されるというより、自分の投資判断がいかに当たるかに価値が大きくなります。加えて、社内のファンドマネージャー数人に対して情報提供をするため、彼らと相性が合わないと仕事はやりにくくなります。

一方で、セルサイドのお客様は世界中にいるので、何人かと相性が合わなくても他の大勢から評価されれば問題ないです。顧客の観点で言えば、セルサイドの方が気楽ですね。

ー外資はさっぱりしているイメージですが、実際のバイサイドはおそらく真逆で人付き合いや人間関係、信頼性が重要になるのかなと思っています。

昔は合コンで稼ぐアナリストみたいな方がいたり、日経ヴェリタスの投票前に今まで全く行ったことのないお客様に接待しに行ったりしたこともありました。今はそのようなことは減り、いかにいい情報を届けているのかやアナリストとしてのサービスの内容がより重要になっています。

ー興味深いです。ではさらに一段深掘って一般人との違いを訊いていきます。SNSで株価や業績の予想を発信する「予想屋」をよく見かけますが、業績や株価を予測するという行為自体はアナリストと同じです。そのような一般人とアナリストではいったい何が根本的に違うのでしょうか。

まず「取材」の有無が大きいと言えると思います。特定の業界や企業に対する知識がアナリストはかなり深いのですが、それはアナリストが担当する業界の会社を万遍なく取材して情報を集めるからです。上場企業はもちろん、その企業の顧客や、アジアや海外の競合まで取材をしに行っています。なんだったら1つの会社に4~8回と取材を繰り返して生の情報を集めているのがアナリストの強みです。ですので特定の業界に対する知識は一般の人に比べるまでもなくかなり詳しいですし、競合他社のことにも詳しいので、業界で働かれている人よりもアナリストの方が詳しいケースすらあります。

ではなぜ取材ができるのか。それはアナリストが上場企業のCEOやCFOなど、経営者と1on1で直接対話できる機会があるからです。〇✕証券のアナリストだ、と言えば多くの場合面談が実現します。一般の方ですとそもそも経営クラスに会うことさえ困難でしょう。IRに電話するか、株主総会に出席して経営陣に衆人環視の中で質問する、それが関の山です。

また、業界をウォッチしている長さも違います。個人投資家で一つの業界をずっと見続ける人はあまりいないでしょう。しかし、アナリストは特定のセクターをずっと担当し続ける。自動車セクターを20年、40年見てます、という人が出てきます。そのため、ぽっと出で1~2年分析しています、みたいな人は知識の深さも幅広さも全然勝てません。

その他、個人投資家と機関投資家/セクターアナリストで違うのはバリュエーションに対する感度ですね。PERやPBR、株価の割安・割高に対する感度が違うかなと思っています。ほとんどの個人投資家だとこの業界が儲かってそう、業績が伸びているからいい、で止まってしまいます。一方でアナリストは、利益の成長率に対して今のバリュエーションが適正かどうかといったようにもう一歩思考が深くなるイメージです。儲かり方が期待値よりも上振れそうか下振れそうか、バリュエーションを見て割高か割安か、もう一歩深くまで考えられることがアナリストのすごさかなと思います。

ーバリュエーションに対する感度が高いのは、優秀な人達がアナリストにあこがれて入ってくるからなのか、それともアナリストという職場や経験に依るところが大きくて感度が高くなるのでしょうか。

どちらもあります。やはりファンダメンタルズ分析や投資が好きな人が入ってくるという面もありますが、アナリストとして会社に取材する環境の中で業界の知識がついていく面もあります。どちらも素質として好奇心が強いという素質は必要です。しかし環境として、そのようなスキルや知識が身についていくのではないかなって思います。組織の中に入るとOJTもありますし、上司によるレポートの査読もありますから、厳しい訓練を通してスキルが身についていきます。しかし個人ではそうしたスキルが身につく環境はありません。

ーでは少し趣向を変えて、アナリストレポートについて巷でまことしやかに噂されている都市伝説についてお訊きしたいです。「アナリストレポートは基本バイ推奨だからあまり信用しないように」とか「アナリスト全員がバイと言い出したら売りだ」みたいなことを見聞きすることがあります。個人的には「バカバカしい。チャイニーズウォールがあるのでアナリストは外圧を受けないのだよ!勉強し給え!」なんて思ってませんよ、ええ。実際にアナリストが買いを推奨しやすい傾向等あったりするのでしょうか?

これは傾向としてあると思います。

ーあるんかいっ!!

証券会社の特徴で売り推奨にすることは難しい場面はあります。まず、アナリストと事業会社の関係の中で売り推奨にすることで、事業会社からネガティブなことを言われることがあります。私も売り推奨にしたことで嫌味を言われたことがありました。今は少なくなりましたが、売り推奨にするアナリストを出禁にするような会社もあります。ですので、証券会社のレーティングの分布をみると圧倒的に買いに偏っています。このほか投資銀行との関係で買い推奨にしかできないこともあるので基本は買い推奨の方が多いです。

このような傾向があるのでアナリストの投資判断だけを参考にするのは危険です。アナリストレポートは、あくまで情報をとる場だと捉えてほしいです。

ー楽天の悪口はやめてもらっt(略)。いやちょっと衝撃で言葉に詰まりました。その傾向あんのかい!チャイニーズウォール仕事しろ。では、アナリストレポートの目標株価や業績予想も少し高めに出やすいのでしょうか?

業績予想が高めに出ることはないですが、基本は右肩上がりの成長の業績予想が作る傾向にあります。そのため2年後、3年後の予想の精度が高いかと言われると、そんなことはありません。

アナリストレポートの情報がどのようにリターンに影響を与えるかについて、様々なリサーチ結果があります。例えば、現在の株価に対する目標株価の上振れ幅の大きさが期待リターンにプラスの影響があるようです。要するにレーティングそのものは置いておいて、目標株価に対するアップサイドが高い銘柄だと期待リターンは高くなります。それも特定のアナリストの目標株価が高いのではなく、目標株価の平均値、中央値でアップサイドが大きい会社ほど期待リターンが高くなるといわれています。

また、利益予想の最高値、最低値を更新してきたレポートは精度が高い傾向があります。例えばみんなが200億から300億の営業利益で予想している中で400億の営業利益を予想しているレポートは当たることが多い、というような感じです。

ただし、目標株価や業績予想を参考に投資するのは危険だとおもっています。あくまでアナリストレポートは情報を取る手段と捉えています。

ーアナリストレポートがどういうものかを理解していると、それを逆手にとって投資機会に結び付けられるわけですね。おもしろい!上原さんは具体的にアナリストレポートのどこをチェックされますか?

例えば、レーティング/投資判断を変えた際に「なぜレーティング/投資判断を変えたのか」は確認しに行きます。また、レポートには業界動向やいろいろな会社の月次がまとめてあるので、知りたいときにその数字を見に行きます。その企業、業界に対してどういった動きになっているのかということを確認しています。

また、他の人とは違う意見のレポートはよく確認しています。皆が買い推奨にしてきた中で売り推奨にしているような他の人と違う情報を載せているレポートは確認しています。大事なことは1つの証券会社だけを見ると情報が偏ってしまうことです。

ですから、いろいろな証券会社のアナリストレポートを見て、それぞれ何を言っているのかを比較することが大事だと考えています。例えば、みんなが弱気と言っている中で一つだけ強気なレポートがあったとします。もし、その強気が正しかった場合、株価は上がりますよね。ですから、SMBCも野村もみずほも大和も全部見ます。そのうえでどういったことがマーケットに織り込まれているのか、他の人と違うことを言っている人は何を言っているのか、その内容が正しいかどうかを考えます。このように考えることが投資に活きるので、横断的にアナリストレポートを読むことが重要です。特定のどれか1本を読むというよりも、入手できるものはすべて入手して、読めるものは全部読むという姿勢が正しいです。

ー執筆したアナリストの質が重要になりますが、日経ヴェリタスなどが出すアナリストランキングは参考にされていますか。

日経ヴェリタスと、Institutional Investor誌という海外の機関投資家向けの雑誌のランキングを確認しています。やはりランキング上位の人はレポートをしっかり書く人が多いですね。

ーアナリストの方々の人事評価の基準はなんですか?ちゃんと実力が反映される評価基準なのかが気になります。

レポート自体で評価されることもありますが、セルサイドアナリストの評価軸は基本的にバイサイドからいくらポイントを稼いだかになります。証券会社ではボーティングという投票でアナリストの評価が決まります。ポイントの獲得数が多いほどアナリストとして評価される仕組みです。ボーティングの根拠はアナリストの行動の良し悪しも関係しています。ミーティングの回数やどんなデータを提供してもらったか、取材同行をさせてもらったか、みたいな項目が一番関係します。完璧というものは存在しませんが、それでも真に実力が反映されやすい評価基準になっていると思います。

ーバイサイドはセルサイドのアナリストの評価に結構協力的なんですね。

協力的というよりみんな必ずやっています。正確に言うと、米系の機関投資家はボーティングが今も生きていて、どのセルサイドアナリストに何ポイント入れるという仕組みです。ボーティングのスコアに応じてそのトレーディングの発注量が決まるようになっています。

欧州系の投資家だとMiFID2(ミフィッド・ツー)という決まりがあります。アナリストミーティング1件に対して10万円というように金額が決まっています。アナリストとミーティングをやった回数に応じて、投資家はリサーチの手数料を支払うようになっています。

ー上原さんが思う、おすすめのアナリストを何名か教えていただきたいです。

3名挙げさせていただくと、半導体業界だと三菱UFJの和田木哲哉氏、金融業界だとSMBC日興証券の村木正雄氏、ITサービス業界だとゴールドマンサックスの田中誓氏です。このように、セクターごとに信頼しているアナリストがいます。いいアナリストの判断基準は、一番はレポートの質の高さが入り口にあって、レポートの質が高ければ実際に会ってお話を聞きに行きます。お話しする中で業界についての知識量や視点の面白さで選んでいます。

ー証券口座さえ開けばアナリストレポートが読めますが、実際はアナリストレポートを見られない証券会社も多いですよね。読めるか読めないかで、投資家はずいぶん損をしそうです。

口座を開設するのは無料ですので、読める可能性があるものは全部読んだ方が良いです。少なくとも国内の大手証券のレポートは読むことが出来ます。ゴールドマンサックスなど外資系は読むことができないので諦めるしかないですが。

ーレポートの内容を鵜呑みにしてはならないと思いつつ、私のように車輪の再発明をしたくないタイプもいます。ゼロから独力で調べるより先に、初動からレポートを漁って知識を入れて、そこから仮説を立てて調べに行きたいというタイプはどのような読み方をしたらいいですか。

個人の方だと会社を初めて調べる場合、イニシエーションレポートやカバレッジ開始のレポートを見に行くのが一番いいと思います。イニシエーションレポートやカバレッジ開始のレポートは会社の入門書のようになっています。ビジネスモデルの理解や沿革を知るのに向いています。そのようなレポートから読んでみるとマーケットが何に注目しているのか、どのようなビジネスモデルをしているのかの理解が深まると思います。

その後は、やはり決算資料を読みながら比較していきます。どうしても自分の調べている会社しか見ていない人が多いかもしれませんが、勿体ないです。ある程度その会社に対する理解が深まったら、是非業界レポートを読んでみてください。競合他社の比較や他の会社の評価を見るようにすると、思考や知識の幅が広がります。

ー大型株はアナリストレポートがもちろん沢山ありますよね。しかし大型株は機関投資家も売買に参入する競争過多です。だから個人投資家はカバレッジがあまりされていない小型株の方に注力した方がいいという意見がありますが、そうなるとアナリストレポートがないことも多い。このジレンマを上原さんはどう考えますか?アナリストレポートがあったら喜ぶべきなのか、がっかりするべきなのか、どちらでしょうか。

一長一短ありますね。アナリストレポートがない会社の方が、個人投資家はアルファを見つけやすいと思います。アナリストレポートがない分、注目している人が少ないからです。一方で、時価総額1,000億を超える大型株だと機関投資家と戦う必要が出てきます。そのため、個人投資家は戦わなくて済む時価総額数百億から1,000億くらいの中小型の方がアルファを取りやすいと思います。

ただ、中小型の中でアナリストレポートのカバーがなく、今後もカバーされる予定がなさそうな、まったく注目されていない銘柄だといつまでも自分しか注目していない状態が起こりえます。株価が変動しない銘柄を持ち続けることになってしまいます。ですので、大手証券というよりはいちよし証券や東海東京証券などの中小型を比較的専門としている証券会社でカバレッジがある銘柄を中心に見ていくと、バリュートラップに対する安心感にはなるのではないでしょうか。

ーいいことを思いつきました!まだアナリストレポートがない銘柄の中で、アナリストが初めてカバーをするタイミングを狙って事前にその銘柄を買っておけば、カバーした瞬間に否が応でも投資家の注目が集まって株価が噴くのでは!?え、天才?(トゥンク)。初めてアナリストがカバーしそうな銘柄を外の情報だけで嗅ぎつけることって出来ませんか!?

かなり難しいですね。私にもわからないです。IR資料を頑張り始めたとか、シェアードリサーチなどでレポートが出始めたら勘繰ることはあります。説明会でカバーしてもいないアナリストが質問していたら、もしかしたらカバーするのではないかと考えることはあります。しかし、周辺取材で来ているだけかもしれません。会社に取材して問い合わせが増えているか、アナリストの取材が増えているか聞くことはあります。ですが、予想は難しいと思います。決算説明会にも行けない個人にとってはさらに難しくなりますね。

ーそうですか…そんなに甘くはないのですね。武豊が馬券買うのが下手なのと同じですね(違)。そもそもアナリストレポートを書くか書かないかの判断はなにで決まるのでしょうか。発行体(上場企業)にとっては喉から手が出るほど自社のレポートを書いてもらいたいと思っているはずですが、叶わない場合も多いですよね。

アナリストとしてカバーするか判断する要素として主に3つあります。1つ目は機関投資家からのニーズがあるかどうかです。ある程度時価総額が大きい上、流動性が大きくて機関投資家のニーズが高い銘柄はレポートを書く必要があります。例えば自動車業界だとトヨタは絶対必要ということはわかりやすいと思います。

2つ目はアナリストの興味、関心を引いたものですね。時価総額が小さくても、アナリストが面白いと感じた銘柄はカバーすることがあります。要因としてはこの2つが大きいです。

3つ目は投資銀行側からの要請です。投資銀行がM&AやIPOの担当になった場合やM&Aの仲介に入った場合にカバーを停止しなければならないことがあります。また、投資銀行と発行事業会社との関係性でアナリストがカバーしなければいけないこともあります。

ーIPO時に主幹事を務めたのにレポートを書いていない、しかし時の経過とともに時価総額と業績が上がってきた、みたいな会社だと主幹事が真っ先に書きそうなイメージがあるのですが、そんな簡単な話じゃないのですね。

そうですね。結局、タイミングで予想するのが難しいです。いつレポートが出るのかは、アナリストがどれだけ早くやるかにもよるので難しいです。

ーアナリストを接待漬け・酒漬けにしてカバレッジのタイミングを聞き出すというのはインサイダー情報に該当しn(略)。実際にカバレッジが始まったら、やはり株価は上がる傾向にあるのですか?

中小型だと特に上がります。テーマ化することもありますね。

ーさてここからはみんな大好き格付けのお時間です。セルサイドアナリストのレポートを出している証券会社にもTier(ランク)があると思っていますが、業界外だとイメージが湧きづらいです。上原さんの中の、俺が考えた最強の証券会社ランキング ~エクストリーム・アナリストレポート編~ を教えてください。

私はあまりTierという感覚がなくて、やはりアナリストの個人勝負だと思っています。このセクターだったらこのアナリストというように注目するので証券会社ごとのランキングを意識してみたことがないです。強いて言うならゴールドマンサックスはクオリティが高いです。

ーえ、誰かの顔色を窺ってます?読者が今がっかりしてますよ?今個人で見られるアナリストレポートの中で、強いて言うなら、どの証券会社がいいレポートが多いという印象をお持ちですか。

役割が違うのでおそらく差がないですね。中小型が多い”いちよし”と大型の”野村”を比べて、野村の方がいいのかというと、一概にはそう言えません。

ーちょっと待ってください、いつから保身に走るようになったんですか?昔は落ちるナイフと呼ばれたほどキレッキレの人だったのに!

「落ちるナイフ」って完全に株価暴落してる人じゃないですか笑

ーすみません、ジャックナイフって言いたかったです。では逆に、この時はこの証券会社を見ているなどあれば教えてほしいです。

中小型の銘柄を探すときはやはりSBI証券やいちよし証券や東海東京証券、岡三証券は確認していますね。大型株で言うと、野村証券やみずほ証券、大和証券はフルカバレッジですので安心感はあります。SMBCと三菱はレポートのクオリティが低いなという感覚はあります。三菱はモルスタと一緒になったのでこれからどうなるかはわからないです。SBI、いちよし、岡三、東海東京、この辺りは大型株とは別枠になりますね。

ーいいでしょう、Tierはないということにしておきましょう。三菱とモルスタがこれからどうなるかわからない、というのはどういう意味でしょう?一緒になったのはもう10年以上前の話だと思いますが、また違う意味ですか。

はい。今年から三菱UFJモルスタとモルスタ三菱UFJのエクイティ部門が統合されてモルスタの人達が全員、三菱に移りました。社内で統合作業が行われているところだと思いますが、これからどうなるかわかりません。

ーそうなのですね。羊と狼を同じゲージに入れちゃったんですね。血は混ざらないのに。

どっちが羊でどっちが狼なんですか?

ー(無視)。どの証券会社がどの銘柄をカバーしているという情報はどこかで取れますか?

私が知る限りないです。Bloombergやロイターやクイックを見れば、誰がカバーしているかわかりますけど、個人投資家が見れる範囲だとおそらくないです。例えば銘柄スカウターとかで何人アナリストがカバーしているかは分かりますが、どの証券会社がカバーしているかまでの情報は出てこないと思います。アナリストレポートの見れる証券会社を全部検索して、興味を持った銘柄はレポートを読みに行っています。

今はアナリストのカバレッジを見れるサイトはないのですが、将来的にはレーティングの変更やアナリストのカバレッジをバフェット・コードで検索できるようになるのを期待しています。

ーノーコメントで!(意味深)。アナリストレポートが読めるおすすめの証券会社を本編のあとでご紹介します。是非ご参照ください。では最後に、上原さんから投資家に向けて一言メッセージをいただいてもよろしいでしょうか。

アナリストをやっていた身なのでよくわかりますが、アナリストは投資のプロではないです。ですので、アナリストの投資判断は基本信用しない方がいいです。アナリストは当たるアナリスト、当たらないアナリストがいてそれを判断することは難しいです。ただ、アナリストは業界の専門家ですので情報の質はかなり高いです。その意味で情報収集にはすごく向いていると思います。アナリストレポートを投資判断のために使うと失敗しますが、情報収集・勉強のためのレポートとして使えばこの上ない良質な教科書となります。ぜひ、いろいろな証券会社に口座を開いて幅広く情報を集めることをお勧めします。

ー本日はお時間を頂きましてありがとうございました!

アナリストレポートを読める証券会社

ではここから実際にアナリストレポートを読める証券口座をご紹介します。

入手の容易さ、入手できる数(カバー銘柄数、遡れるバックナンバー数)、ファームの質といった観点から、おすすめの証券会社をバフェット・コードが勝手にランキング化しました。

以下おすすめ順に記載します。

なお少し前まではマネックスでJPモルガンのレポートが読めました。外資系証券会社のアナリストレポートを一般人でも読めるという点で大変重宝されていたのですが、2023年に惜しまれながらそのサービスは終了しているため、ランキングからは割愛しています。

1. auカブコム証券

auカブコム証券はネット証券であり、アナリストレポートに力を入れているイメージがあまりない方も多いかもしれません。

しかし、同社の口座を開設すれば、三菱UFJモルガン・スタンレーMUFJ証券のアナリストレポートが無料で読むことができます。それだけではありません。ここが一番のポイントなのですが、なんとモルガン・スタンレーMUFG証券のアナリストレポートも無料で読むことができるのです!

モルガン・スタンレーMUFG証券?なんじゃそれ?三菱UFJモルガン・スタンレーMUFJ証券の言い間違いじゃないの?という方。まったく違います!モルスタMUFG証券はモルガン・スタンレーを母体とする外資系投資銀行、いわゆる外銀です。上原さんが本編中でも言及しておられた、当初在籍していらっしゃった業界です。

一方で三菱UFJモルガン・スタンレーMUFJ証券は三菱グループの総合証券会社です。日系です。

日系大手証券と、外資系証券のアナリストレポートがたった1つの証券口座を開くだけで無料で参照できます。外銀のアナリストレポートを個人が入手できるのは、有料・無料問わずに唯一ここだけです。しかも、レポートを参照できるアーカイブ期間は直近1年分、キーワード検索ができる期間は3ヶ月となっており、直近3ヶ月のレポート数は1,449件にも及びます。圧倒的物量です。これだけのために開設する説あります。

当然のことながらauカブコムはネット証券大手ですので、手数料の安さからメイン口座としても主力で使える証券会社です。

auカブコム証券公式サイトへ
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2.SBI証券

SBI証券は、ネット証券で最大手の証券会社です。対面証券と異なり小規模の個人投資家を主とした会社ですので有名なアナリストを数多く抱えているような会社ではありません。

それでもSBI証券を2番目に紹介しているのは、小型株の取り扱いが多いからです。一般にアナリストレポートは、取引量の多い重要な会社からカバーされることが多くなっています。そうなるとライバルは機関投資家となってしまい、株式投資の難易度がぐっと上がってしまいます。

一方でSBI証券の場合は、そもそも小規模な個人投資家が主な顧客であることから規模が小さくても個人投資家に人気が出そうであればカバーされるという特徴があります。

レポート数は直近3ヶ月で308件と他の会社に比べるとやや少なめです。1年間アーカイブで遡ることが出来ます。

SBI証券は国内株式の取引手数料無料化を実現しており、アナリストレポートだけでなくメイン口座として使用することも自信をもっておすすめできる会社です。

SBI証券公式サイトへ
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3.日興証券

総合証券でアナリストレポートが最も多く閲覧できるのがSMBC日興証券です。直近3ヵ月間(※上述)のレポート数は811本あり、有数のカバー数です。そしてなにより、SMBC日興証券だけはレポートのアーカイブ期間が1年間もあり、参照できるレポート数がダントツで多いことが特徴です。みずほ証券ですら4か月程度のアーカイブになるので、3倍以上の参照数があります。

長期で参照できるということは、昨年同期や前四半期との差分をチェックすることが可能だということです。決算の直前に論点を復習するのに使えるので大変便利です。

SMBC日興証券公式サイトへ
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4. みずほ証券

みずほ証券も直近3ヵ月間(※上述)でカバーしているレポート数は910本と多いので大変おすすめです。総合証券の一角として、そのレポートの質も高く保たれています。

しかしながらSMBC日興証券とちがってレポートがアーカイブされる期限が4か月程度しかない点が残念ポイントとなります。直近のレポートを参照する事は出来ますが、数四半期分の内容の推移をチェックすることまではできません。企業によっては最大で3レポート程度であればアーカイブを参照できます。

とはいえ、大手証券の品質の高いレポートは1本でも多く参照するのが肝要なので、カバー社数が多いみずほ証券は第2、第3の口座として持っておくメリットは大きいです。

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5. 野村証券

総合証券トップティアの野村證券は3位です。総合証券としてNo.1の地位にあるため、カバーしている企業数もNo.1です。

しかし残念ながら、証券口座を持っていてもアナリストレポートを閲覧することができません。野村證券でアナリストレポートを利用する場合には以下のような条件が必要になります。

  • 野村證券口座をお持ちであること
  • オンラインサービスのご契約があること
  • NOMURAアプリをご利用していること
  • 前月末時点の野村證券口座でお預かり資産が1,000万円以上(※)あること

預かり資産が1,000万円以上必要なためかなり資金に余裕がある人しか読むことが出来ません。そうした側面で考えたときに、野村證券はSMBC日興証券やみずほ証券に比べてどうしても閲覧のハードルが高くなってしまいます。

もっとも、野村證券のアナリストレポートはその品質に定評がありますし、その更新性の高さも考慮すると、毎期たくさんの決算書に目を通すほど熱心な投資家においては利用する価値があるかもしれません。

なお野村證券は信用取引の金利が業界で最も低いことも有名ですので運用資産総額が多く、信用取引を積極的に使われる方にはおすすめとなります。

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おすすめ証券会社は以上になります。
なお、アナリストレポートに関心が出てきた方はこちらの関連記事もどうぞ。
■企業分析をこれからはじめる人が最初にやること1選 | アナレポと複数証券口座のススメ

アナリストレポートFAQ

Q1: アナリストレポートとは何ですか?

A1: アナリストレポートは、特定の業界に専属のアナリストが投資家のために業界・企業のことをまとめたレポートです。

Q2: アナリストレポートを読むメリットは何ですか?

A2: アナリストレポートを読むことで、個人投資家が一からその業界や企業を調べるよりも効率的に専門家の知見を利用することができます。

Q3: セルサイドアナリストとバイサイドアナリストの違いは何ですか?

A3: セルサイドアナリストは証券会社に所属し、投資家に向けてレポートを提供します。バイサイドアナリストは運用会社に所属し、ファンドマネージャーに投資情報を提供します。

Q4: セルサイドとバイサイドのアナリストの役割や仕事の違いは何ですか?

A4: セルサイドアナリストはレポート作成と投資家への営業活動が主な仕事であり、バイサイドアナリストは投資判断を下すことが主な仕事です。セルサイドは多くの投資家に情報を提供し、バイサイドは自社のファンドマネージャーに情報を提供します。

Q5: アナリストレポートにはどのような種類がありますか?

A5: アナリストレポートには、特定企業の分析レポート、業界動向のレポート、決算プレビュー、決算後の振り返りレポートなどがあります。

Q6: アナリストレポートの質を判断する方法はありますか?

A6: アナリストレポートの質は、ページ数、情報量、レポートに記載されているデータの豊富さ、業界の動向や競合他社の分析の深さで判断できます。特に優れたアナリストは、ランキングで高く評価されることが多いです。

Q7: 個人投資家はどのようにしてアナリストレポートを活用すれば良いですか?

A7: 個人投資家は、証券口座を開設してアナリストレポートを入手し、情報収集の手段として活用することが勧められます。レポートの投資判断を鵜呑みにするのではなく、あくまで情報収集として利用することが重要です。

Q8: アナリストレポートがない銘柄に投資する場合、どのような点に注意すべきですか?

A8: アナリストレポートがない銘柄に投資する場合は、業界動向や競合他社の情報を自分で調査し、広範な情報収集を行うことが重要です。アナリストレポートがないような中小型株の場合、割安でも誰からも注目されず割安感が解消されないバリュートラップに陥るケースも多いため、割安状態が解消されるカタリストの有無にも留意する必要があります。

Q9: アナリストレポートの見方や使い方で特に重要な点は何ですか?

A9: アナリストレポートの見方としては、投資判断の結論に引っ張られるのでなく、その論拠となった業界動向や特定企業の分析、投資判断の根拠に注目することが重要です。また、複数の証券会社のレポートを比較し、異なる視点や情報を得ることが効果的です。

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